Luksnocについて
私たちはただ、好きなことだけに時間を掛けるんです。
この小さな町で、私たちの工房は長いこと続いてきました。
看板は風や日差しで色あせ、作業台には無数の刃の跡が刻まれています。
ここにいる革職人たちは、代々受け継がれてきた技術を持っています。
近道もなければ、秘密もありません。
一枚の革から、ひとつの鞄に変わるまでには、
何十もの工程、何百もの裁断、何千もの縫い目が存在します。
私たちは、速さを求めていません。
革には独自の気持ちがあり、急かすことはできません。
一枚の良い革は、ゆっくりと理解される必要があります。
その繊維の向き、厚みの変化、どこがバッグの身頃に適し、どこが持ち手に適するのか。
そうした判断は、図面の上ではなく、手のひらのなかにあります。
工房にある革張りのソファやテーブル、椅子は、すべて私たち自身の手で作りました。
展示品ではありません。日常の一部です。
私たちは自分たちで作った椅子に座り、自分たちで作ったテーブルに向かって、毎日仕事をしています。
革は使い込まれて飴色に変わり、木は汗でくすみを帯びています。
これらは何年も私たちと共にあり、使えば使うほど、味わいを増していきます。
なぜ、あえて革なのか?
革は生きているものです。
呼吸をし、色を変え、使う人の習慣に合わせてゆっくりと形を変え、いつしか唯一無二の姿に育っていきます。
傷は欠陥ではありません。それはあなたの軌跡です。
擦れは劣化ではありません。それはあなたが歩んできた道です。
私たちが作るものは、一季(ひととき)のためではありません。
一世(ひとよ)のためです。
すべてが急速に消え去っていくこの時代にあって、
私たちはあえて、単純で愚直な道を選びます。
代々伝えられた手仕事で、一枚の革をひとつのバッグに仕立て上げる。
そしてそれを、どうか長く、長く使い続けてほしいと願っています。
ブランドのLuksnoc(ラクスノック)は英語でのLuck's Knockの意味。”幸せが傍に訪れる。”それは、私たちの作った革製品に幸せを連れてあなたのそばにと願うように。